株式会社杉養蜂園は、養蜂だけではなく加工から販売まで多岐にわたった事業を展開する6次産業の企業です。 従業員は約500人、人事労務の機能は本社のみ で、人事部門5名で全社の人事労務管理を行っています。

土日も稼働する販売部門で起きる労務問題などにも、少人数で対応するチームに導入されたHRbase。

今回は執行役員で人事部部長の竹岡さん、人事部次長の池田さん、人事部主任の林田さんにHRbaseでどのような課題が解決できたかと、活用方法などをお聞きしました。

店舗の多い業態で、いかに早く正しく対応ができるか

本日は人事部から3名にお越しいただきました。皆さんはどのような業務を担当されていますか?

私は人事部統括として全体管理や採用などを見ています。実務は現場のメンバーに任せており、労務問題の対応が中心になります。

入社時は営業を担当していましたが、業績が急拡大した時期にバックオフィス組織の拡大があり、未経験で人事部に異動してから約20年になります。

会社が70名ぐらいの規模のときに入社し、さまざまな部署を経由して、人事部に異動して6年ほどになります。現在は給与計算や勤怠などの実務と、顧問社労士と現場とをつなぎ、従業員対応をスムーズにする役目も担っています。

入社3年目になります。主に給与計算の実務を担当しています。

HRbaseの導入前はどのような課題をお持ちでしたか?

弊社は全国に店舗があり、観光地などに出店していることも多いため、現場からの問合せは土日に起きがちです。できるだけ素早く解決したいと思ってはいましたが、顧問社労士の先生も土日はお休みされていますし、対応が平日になることが多くありました。


しかし労務問題はその日その日が勝負で、1日でも回答が遅れると問題が大きくなってしまいます。実際に、対応の遅れでリスクを大きくしてしまった経験もあり、何とかできないかと考えていました。

人事部の中で、いかに早く正しく対応を行うかという課題ですね。

しかし法律と対応方法を調べ、自分に落とし込むのにも莫大な時間がかかります。

ChatGPTなどのAIにも期待し、早い時期から活用はしていました。しかしハルシネーションが多く、私が見ても間違いに気付くことが多くありました。それでも何らかの回答を得られることは、以前と比べると大きな進歩だと思い、いくつかのAIを試したうえでPerplexityの活用を進めていました。

竹岡さん
竹岡さん

Perplexityは優秀ですが正確性を担保しきれないため、自分の知識で補完する必要がありますよね。そのとき社労士向けにHRbaseというサービスがあることと、労務管理に特化したAIを開発中ということを知り、興味を持ちました。

弊社がまだ一般企業への提供を開始していない時期ですね。

そうですね。自分は使えないのかと思い少しがっかりしたのですが、企業向けにも提供を開始するという案内をいただいて、すぐにトライアルに申し込みました。


利用を開始してみると、プロンプトをつくる手間も不要で、かつ正確性もあり、便利だと感じました。現在はまずはPerplexityで壁打ちを行い、要件をある程度絞り込んだうえでHRbaseのAIに入力し、正確性が担保された回答を作成するという流れをつくっています。


ああでもない、こうでもない・・・という自分の頭の中の試行錯誤を専門家が開発したAIにぶつけ、専門家の意見を引き出すことでき、根拠を持って答えに導いてくれるHRbaseは、自分の回答に自信を持つために役に立っています。

竹岡さんが率先して導入を進めてくださいましたが、部署の皆さんはHRbaseに対してどのような印象をお持ちでしたか?

弊社は、全社的にはAI活用はまだあまり進んでいませんが、私自身はとてもポジティブでした。AIで情報自体は得られるけれど、そこから先の「どう判断していいかわからない」という課題に対し、HRbaseが精度と正確性という面で答えを出してくれることに安心を感じました。

私も同感です。AIに質問したとき、しっかりとした根拠資料がついて出てくるため、まだ経験が少ない私でも活用しやすいと思いました。

林田さんと池田さん
左:林田さん  右:池田さん

とにかく「正確性の担保」という価値を感じてくださっていますね

そこが一番の価値です。

多くの情報から、正しい情報への絞り込みの過程で、法的な根拠があるかどうかは大きな要素です。弁護士や社労士の先生の解説動画や記事も閲覧できますし、正確な情報が集められることは人事部の価値向上にもつながります。

従業員の「会社に対する不信感」を徹底予防

竹岡さんが「正確性」にこだわりを持たれている理由を教えてください。

まだ会社の規定が整備されていなかった時代には、従業員に指摘されてから気付き、対応をするようなこともありました。

私たち人事部が正しく明確な対応ができなければ、会社に対する不信感が生まれてしまいます。できないことであっても、法的根拠を持って示し、うやむやにしないことが重要です。


「なぜこのようなルールなのか」ということを説明できれば、トラブルはほとんど解消しますし、そのあとは何を解消しないといけないかというと、感情なんです。それさえ理解し、丁寧に対応できれば労務問題は大きくなりません。私も経験を積むことでこのことが肌身に染みるようになり、一層「正しさへのこだわり」が生まれてきました。

しかし正しさは、時間とのトレードオフになりますよね。

その通りです。

労務問題が起こったときは、「こういうこともあり得る」という最悪パターンを念頭に対応をしますが、そうなるとやはり綿密な事前準備が必要になり、ジレンマを抱えていました。


しかし結果的に問題が大きくならず解決したときも、いろいろ調べた内容は自分の知識として蓄積され、近い事例が発生したときに役に立ちます。「調べる」というプロセスは無駄ではありませんし、HRbaseはその調査を大幅に時短してくれていると感じています。

部署全体の知識レベルを底上げ

皆さんは、ご自身の知識インプットにもHRbaseを活用いただいているとお聞きしました。

弊社は、社員数500名のうち8割が女性スタッフです。

女性の働き方に関する法律もどんどん変化し、従業員のライフステージも多様化してきましたが、HRbaseがあることで人事部が正しい情報を素早く取りにいけるようになり、従業員の方にも最適な情報を提供できることが増えたと感じています。


また、法律を守ったうえで「会社の判断」が必要になることも多いですよね。人事部は、ルールの範囲内でその方にとって何がベストか、どうすれば気持ちよく仕事を続けられるかを考えるという仕事の連続です。HRbaseはその「会社の判断」を適切に行い、自分たちが自信を持って回答するための情報源としてとても役に立っています。

女性のスタッフが多いと、ライフステージに関するご相談も多そうですね。

はい。だからHRbaseは育休関連の資料もよく使います。

ほしい情報だけではなく「こんなものもあった」という資料が手に入りますし、何をすべきかが端的に理解できるので助かっています。


毎週届く労務マガジンも、まずは業務に必要なテーマを読み、時間があるときにそれ以外のタイトルも目を通すようにしています。

私もマガジンは気になったテーマは読むようにしています。

従業員の方への回答作成時にあいまいな用語があったときも、HRbaseにログインしています。私なりに「こう考えているけど、合っているかな」と迷うことも、HRbaseで調べます。


ひとつの用語からどんどん広げていけるので、周辺知識も知ることができて便利です。あと、知識の補完のために条文を見たいときがあるのですが、条文が入っている関連資料がわかりやすいといいなと思っています。

人事部には林田のような若手や、まだ経験の浅いメンバーも在籍しています。経験の過多で従業員へのフィードバックレベルに差ができるのは、よくないですよね。はじめは自分の業務効率化のために導入したHRbaseですが、部署内のメンバーの知識向上にもつながっていると感じています。

解決策を探すためのスタートラインが前に

HRbaseの導入で、どれくらいの時間工数が削減できていますか?

労務問題には正解がありません。だからこそ、ある程度は自分の中で納得できる回答を持ったうえで従業員対応をしないといけません。そうではないと、従業員も安心して働けませんよね。


その「自分で納得できる答え」は、今までは経験頼りでした。人事担当者は書籍を読み正解を探したものですが、書籍に書かれていること以上の情報にはあたれず、すぐに限界がやってきていました。


しかしHRbaseの登場で、「このような考え方もある」「プロの見解はこれ」という、正確性の高い情報に誰でもアクセスできるようになりました。あとはその情報をまとめ、従業員と会社の双方が納得できる場所を定める。このプロセスは、今までの10倍以上早くなったと感じていますよ。

10倍はすごいですね。

HRbaseのAIは専門家が考えたプロンプトがあらかじめ入っていますから、その回答をもとに個別事情に合わせた最適解を考えればよく、スタートラインがかなり前になったんですよね。


これは私が経験を積んできてしまったためでもあるのですが、これまでさまざまな考え方に触れ、トラブル対応も多くしてきたことから、自分の中の想定問答のボリュームがどんどん増えているんです。そう考えるとHRbaseで想定問答の回答を素早く、多く用意できるのはありがたいですし、問題解決のスピードが上がることで他の仕事に注力できること自体とても助かります。

なるほど、ご経験が豊富な方にとってのメリットですね。

まだ経験が少ないスタッフにとっては、「法律的な根拠さがし」のためのツールとして活用が進んでいます。そう考えるとHRbaseは、人事労務のビギナーからエキスパートまで、広く役に立つAIツールと言えるのではないでしょうか。

今後も、正確性という最大の提供価値をお届け続けられるよう、尽力いたします。

機能面ももちろんですが、HRbaseは日々改善され、アップデート情報も定期的に送っていただけます。その点でもHRbaseの企業努力を感じられますし、信頼できる会社だと思っております。


杉養蜂園も、企業版の最初期から導入させていただいた会社として、お互いに成長していければ幸いです。

HRbaseが株式会社杉養蜂園さまの目指す姿の実現をサポートできれば幸いです。貴重なお話をありがとうございました!


※掲載内容は取材当時のものです。